2012年3月31日土曜日

木村伊兵衛のパリ



木村伊兵衛により1954年から55年にかけてカラーフィルムで
撮影された「パリ」。
今ではカラー写真はあたりまえだけれど、当時はモノクロの写真が
一般的だった時代...。
ちょうど1954年頃にカラーフィルムが出現してきたそうですが、
その試験も兼ねてフィルム会社からパリへ派遣され、
これらの写真が撮られたそうです。

木村伊兵衛といえば、
日本を代表する著名な写真家の一人ですが、没後30年...
まったく人目に触れられることがなかったという
木村伊兵衛のカラー作品がこの「パリ」なんです。
この間、NHKで「木村伊兵衛、天然色のパリを撮る」という番組をやっていました。 
50年以上前に撮られた写真をもとにパリを訪ねるというものでしたが、
美しい写真とともに古い時代に思いを馳せてしまいました。
私は以前から木村伊兵衛の写真に魅せられていたこともあり、
ちょっと高かったけど思い切ってこの写真集を購入してしまいました。



50年前のパリの日常を切り取ったような写真たち。
街の喧騒や行きかう人々の声までも聞こえてきそうな気がします。
どんよりした雲、夕暮れ時のピンク色の空、パリ祭で踊る人々、カフェのマダム達...
じーっと見入ってしまう、そんな素敵な「瞬間」が詰まっています。
この写真集「木村伊兵衛のパリ」、
カシータに置いてありますので是非ごらんください。

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